コロナ禍と子どもたち
10月24日森孝東コミセンの会議室で、小学校統廃合を考える会 第2回懇談会を行いました。
今回は、統廃合アンケートで期待が大きかった(少人数学級=きめ細やかな教育ができる)について勉強しました。
講師は、「子どもと保護者が安心できる30人学級を求める会」の事務局員で教師の七海純子先生です。20数年前から30人学級を求める署名運動をおこなってきたということです。コロナ禍で全国知事会・全国市長会・全国町村長会の3会長が政府に「少人数編成を可能とする教員の確保」を要請するという中、30人学級の実現をもとめる署名を2万筆目標でとりくんでいるとのことでした。
コロナ禍で子どもたちは、名古屋市で9万7000人が過密学級(31人以上)で学んでいること、3か月の休校で学習の遅れをとりもどそうと、6時間授業が5日になっている、会話もできない授業、教師は毎朝の検温チェックと下級職の配膳など忙しい。 そんな中で子どもたちは不登校の子が増え続け、教職員の精神疾患休職者が増えている。教員は非正規教員が増えているという実態。
そんな中で名古屋市は少人数学級(=名古屋市は小1、2年生は30人、中1年生35人、あとは40人学級)どころか15年間で77校を統廃合する計画を決めた。名古屋市は2008年から少人数学級について変化はない。統廃合によってひとりあたりの延べ床面積は少なくなった。
少人数学級を求める動きが活発になっている。名古屋市議会でも国に対して少人数学級をもとめる意見書が採択された。「ゆとりある教育を求め全国の教育条件を調べる会」の提言も紹介されました。
少人数学級のメリットは学習会参加者はほとんどの方が認めるところでした。おひとり大人数でこそ切磋琢磨できるというご意見の方もありました。
懇談会の参加人数は10名の少人数でした。中学生小学生の保護者の方の出席が少なかったので、今回のような場をもっと広げていくようにしたいと思います。
特に教員がコロナ禍で「分散登校」経験から、少人数学級の教育効果を再認識、実感したということが紹介されました。コロナ感染対策から少人数学級を実現していけるように、クラスの人数を段階的に、計画的に減らし、教員と教室の確保を計画的に進める方向にむかっていけるよう、名古屋市、国にもとめていく運動が大事だと思いました。
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