図書館へ指定管理者制度導入の中止を求める
4月19日は市議会教育こども委員会が開かれ、8件の請願と1件の陳情の審査が行われました。
○子ども青少年局・教育委員会関係
陳情:軽度外傷性損傷・脳しんとうの周知、予防等をもとめる意見書提出について・・・・聞きおく
○教育委員会関係
請願第2号 「名古屋市の図書館への指定管理者制度導入の中止を求める件」について、
この請願について、私は、教育委員会に次のような質疑を行いました。
図書館のサービスというのは、司書職員の知識と経験の積み重ねが大きな要素だと考えます。
指定管理者制度では司書職員の期間が限られている。4年間という短期間の雇用のために、経験が蓄積しない。この点について、どのような認識なのかとただしました。
担当主幹は、期間は確かに短いが、鶴舞図書館の研修、指定管理者による研修、他の図書館の人事交流などで経験を蓄積している。との答弁。
そこで、司書の経験の蓄積という点から、指定管理者制度の試行されている志段味図書館と直営の図書館を比較して、司書の勤務年数をただした。
直営の図書館では 最高39年、平均23年に対し、志段味図書館は最高19年、平均6.5年
長くやっていればよいのかと、議員からの質問に対して、指定管理者制度では、4年間という運営の期間が
区切られるので、司書の経験が蓄積されないと、答えた。
司書の仕事は、市民の図書や調査の相談に応じるという日々の積み重ねや、図書館で扱う本を選ぶ作業
によって、資料を集める力と資料そのものを集めていく力を積み重ねていくというものです。
名古屋市の図書館では、数年前から職員を新規募集しておらず、司書の専門的な経験を継承されなくなって いくことが、心配されています。図書館の力が弱まっていく指定管理者制度は、図書館運営にふさわしくありません。
この請願については、2月議会で、指定管理者制度を志段味に加え、新たに4館に拡大することを議決したために、審議打ち切りという提案が出され、共産党の高橋、くれまつ委員は反対しましたが、賛成多数で審議打ち切りとなりました。
請願10号 千種図書館の新築等を求める件について
私は、老朽化が進行している、一方で利用者が増えている。市民をいつまで待たせるのか、この1年間どのような検討を行ってきたのかとただしたところ、アセットマネジメント、学校や区役所などの古い建物の情報を集めたり、移転改築以外についても研究を行ってきたという答弁でした。早急に新築するようにと採択を求めました。
結果は、慎重に検討していくということで「保留」となりました。
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