学童保育の拡充の請願が採択
1月14日の教育こども委員会では、5件の請願の審査が行われました。
委員会の開会前に、請願者2名(天白保育団体のめばえ保育園の女性、大高南学区連協の男性)が、請願の趣旨を3分で述べられました。
今回は、保育関係の請願3件、緑区の大高南小のトワイライトスクール専用室等の請願1件、臨時教員の制度改善の陳情1件(これは、請願者が取り下げをされ、審議打切)でした。
共産党市議団は、今回の請願の紹介議員となっており、請願が採択されるようにと、事前に調査を行って、委員会に臨みました。(調査場所:天白養護学校、大高南小、広路学童保育)(写真は昭和区にある広路学童)
保育団体からの保育の請願については、くれまつが以下のように質疑を行いました。
〇保育時間の認定区分について(くれまつ発言)
昨年4月からこども・子育て支援新制度がスタートしました。すべてのこどもの安心・安全で豊かに育つ権利が保障されるように、公定価格の改善と職員の処遇改善、認定区分の問題という3点で改善が必要という請願です。私は、保育団体の方や保育園の園長さんから新制度の問題をお聞きしましたので、保育の認定区分についてお聞きしたいと思います。こどもの保育の必要量が短時間と標準時間にわけられました。短時間の子は8時間、標準時間の子は11時間。保育現場ではこどもごとに保育時間を管理しなければならなくなって、保育園と区役所、事務が複雑・煩雑になっている。と園長先生のお話でした。その時間を過ぎると、その都度延長時間の書類に保護者の印鑑をもとめる。
保護者は、8時間の短時間認定の方が、延長保育が月に3回で、標準保育の保育料と変わらなくなってしまった。というケースもでている。認定区分について、こういった保育現場の声や保護者の声が出されていませんか?
当局の答弁:短時間認定の方が延長保育をうけて標準時間認定の場合の保育料より上回る、逆転現象が起きた場合は、ようすをみて柔軟に、認定区分の変更につとめている。
くれまつは、保育士さんが、時間を一人1人把握しながら、保育をするとなると保育に専念できなくなるのではないかなどと、意見をのべました。
〇名古屋市の公立保育所を計画的に民間移管をすすめるという整備計画の凍結を求める請願について
(くれまつ発言)
2007年の名古屋市保育施策のあり方指針で、要保育児童は33000人と予測しましたが、2014年の名古屋市子ども・子育て支援事業計画は、2018年に44740人になると予測を修正している。公立保育所整備計画はこの指針をもとに作成されています。要保育児童が予測を11740人と大幅に上回り増加する現状に合わせ、整備計画の見直しをしていく必要があるのではないでしょうか?
当局の答弁:「指針」と「計画」どちらにも共通した考え方がある。厳しい財政事情にあって一定の財源や人員を確保する。そうすることで待機児童を解消し多様な保育需要に対応していくということ。そのために公立保育所の民間移管をすすめるということ。要保育児童を上回って待機児童対策をすすめているが、現状こそ、公立保育園の民間移管を遅滞なくすすめてく必要がある背景と認識。
(くれまつ発言)こどもの貧困が深刻さをましている中で、公立保育園のセーフテイーネットとしての役割は高まっているのではないか、と、公立保育園の役割をただしました。
当局の答弁:保育に関する相談に対して助言をする、保育所の入所家庭への支援を行う、地域の子育て家庭への支援など、児童福祉法や、保育所保育指針に認可保育所の役割が定められております。本市は公民一体で役割を担ってきました。公立保育所は集約をすすめながら、エリア支援保育所としての機能を高めながら、公民一体となって役割をはたしていくべきと考えます。
(くれまつ発言)保育ニーズの高まりと、こどもの貧困が深刻さをましている中で、公立保育園を115から78へ削減していく公立保育所整備計画を凍結して見直すべきである、請願の採択を求める。
高橋ゆうすけ(共産党)議員は、自園の正規職員がつくる給食を守るようにという請願と、天白養護学校の建て替えの請願、大高南小学校が、児童数が今後増えていくために、トワイライトスクール専用室の整備と運動場の代替施設の整備について採択をもとめて質疑を行いました。
他党の議員は、学童保育の請願と大高南小の請願について、質疑を行いました。
請願の審査結果は、学童保育の請願(賃貸物件の家賃補助の月額上限の引き上げを求める)は採択されました。くれまつは、昭和区の広路学童さんが、耐震基準をみたし、子ども一人あたりの施設基準をみたすようにとこれまで蓄えてきたお金900万円を使い切って、2階だての民家を耐震改修して、昨年7月から新しいところで学童を始め、家賃も月10万円で頑張っている事例を紹介しました。保護者だけの努力では運営が大変なところばかり。こどもたちが毎日すごす施設を保障するように、抜本的に増額すべきと、意見を述べました。
保育の請願は、項目ごとに不採択、審議打切、保留という結果になりました。共産党は全項目採択を求めました。
大高南小のトワイライトスクールと運動場の請願は、残念ながら不採択となりました。
不採択の理由:
1.トワイライトスクール専用室
様々な場所を利用することができるよう、学校と調整しているところであり、また各小学校のニーズ等を把握し全市的に調整をしていく必要があることから。
2.運動場の代替施設
校舎等の増築工事を実施した際、校舎や遊具の位置を大変工夫し、児童に必要な教育環境として運動場面積は確保しており、また、アセットマネジメントの観点もふまえ全市的に考えていく課題であることから
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