« 2014年7月 | トップページ | 2014年9月 »

2014年8月23日 (土)

福島を忘れない

コープあいち生協小幡店2階で今日は”福島を忘れない”というテーマで福島県から避難されてきたお母さんの話を聞き、私たちにできることを考えてみようという企画が行われました。主催は、原発いらないキャンドルウオーク実行委員会です。私は、元生協商品検査センターの課長としてチェルノブイリ原発事故の時に放射能検査を行っていたこともあり、食品の放射能検査の実態についての話をしました。

Junkobl
<いわき市から避難のお母さんの話>
福島県のいわき市から避難されてきたMさんから、地震が起きた時のことと避難に至るまでの話を聞きました。3.11が起きる前に小さな地震が起きていたので、大きな地震がくるかもしれないから荷物をまとめていたのがよかったということ。水をもらうために並んでいたので、日ごろから水を蓄えておくといいという話もありました。いわき市は原発から35kmのところで避難区域には指定されなかったので、自主避難を決断するまでに、ご主人と意見が分かれて、1年ぐらいはご主人はいわき市に、お母さんはこどもをつれて愛知県の尾張旭市(お母さんの実家)と家族が離れてすごすことになったということでした。今は、ご主人も愛知県で生活されているということでした。母親は、子どもの健康影響を心配して避難したいが、父親は、職を辞めてあらたな土地で職をみつけることができるかと決断するのは、難しく、夫婦で意見が一致せずに別れるという場合もあるようです。
お母さんは、こどもがどれくらい被曝して、どれくらい健康を害していくのかが心配で、何かこどもの異変があったときに、被曝によるものなのかと不安でならないという話を聞くと、本当に心が痛みます。国や県がこどもの検査を行ってくれるけれども、検査結果がすぐに報告されない。甲状腺がんは早期発見されれば、治療して治るというが、今はエコーの検査が半年に1回、血液検査は年に1回。という話を聞いて、お母さんたちは、自分のこどもが健やかに育っていけるのかという不安をもちながら子育てしなければならないのは、たまらなく、重たく思えてなりませんでした。福島県民や放射能の被曝に不安のあるこどもたちの健やかな育ちを保障する健康診断や治療が無償で受けられるようにすべきだと思いました。
お母さんたちは、愛知県の避難者のみなさんたちで、「あゆみR.P.Net」という会をつくられて、情報交換をされているとのことでした。当事者の苦しみを当事者以外の人たちに聞いてもらい、少しでも理解してもらえたらという思いでお母さんはお話しされました。普通のお母さんが、勇気を出してお話しされたんじゃないかと思い、胸のうちを話してくださったのに、感謝をしなければと思いました。
<放射能検査の話>
私は、スライドを作成して、国や自治体の食品検査の実態を報告しました。事故から3年半。食品の検査基準値は、年間1ミリシーベルト以下に追加被曝量をおさえるように設定され、基準超過した食品が出回らないように自治体で検査をしていること、名古屋市もしっかりと検査をしていることなどを報告しました。基準超過するものは少なくなり、汚染しているものは、一部の山菜、たけのこ、水産物(底魚)に限られていることも報告。参加者からは、「食品偽装」されていたら、どうなのか、わかめは大丈夫なのか、百貨店で福島応援セールで桃が100円ぐらいで安価に販売していたが安すぎるのでは、と質問が出されました。
食品偽装は、加工者のモラルの問題であり、行政監視を強めることが大事かと思うけれど、産地偽装をどうやって科学的にチェックするかは、難しい問題です。ワカメは放射性物質は検出されないと回答。モモの100円はあまりに安くて生産者の生活が保障できない値段だと思いました。福島のモモのブランドが下がっているのは、風評被害です。セシウムは検出限界以下になっています。福島産というだけで、福島の産物が売れないというのは風評被害。一品一品気になるものがあれば、福島県のHPでチェックすることをおすすめします。
823hukusimabl
<私たちにできることは?>
福島の避難生活を送っているかた、避難せずに暮らしている人も、放射能のことを毎日毎日心配していたら、くらせない。こどものからだが心配だけれど、定期的に健康診断、検査を行って健康管理をしていくしかないのじゃないか。そう思いました。福島の人たちのことを知り、理解することから始まるのかなと思います。
放射能は目に見えないから、こわい。正しくこわがることが大事です。・・・というお話は、今回はあまりしませんでしたが。できるだけリスクをさけることが大事です。
 原発の再稼働や輸出をしようとする安倍政権打倒をみんなに呼びかけることが大事です。原発いらないと声をあげることも大事ですね。Junko2blg

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2014年8月 6日 (水)

8月6日は過ちをくりかえさないと誓う日に

8月6日は広島に原爆が投下された日。広島では平和祈念式典が開かれました。

8時15分に1分間の黙とうを原爆でなくなった方のことを思い、核兵器もない、戦争のない世界をこどもたちに渡すために、自分のできることは何か、考えて行動しようと誓いました。
平和宣言、広島市長の言葉は胸に染み入りました。「核兵器廃絶をめざし核兵器禁止条約の交渉開始」を呼びかけました。核兵器を『絶対悪』と断罪しています。「『絶対悪』による非人道的な脅しで国を守ることをやめ、信頼と対話による新たな安全保障の仕組みづくり」をよびかけました。
小学生の二人の誓いも、平和への力強さを感じました。
それに比べて、安倍首相の言葉は、空虚に聞こえました。Hanablg
集団的自衛権行使容認の閣議決定の撤回を被爆者の代表の方が、安倍首相との懇談のばでもとめたそうです。平和記念公園の記念碑には、「安らかに眠ってください。過ちはくりかえしませぬから」と刻まれている。閣議決定は、碑文の誓いを破り、過ちをくりかえすものだ」と事務局長が批判したそうです。これに対して、安倍首相は、「平和国家の歩みは変わらない」と決定撤回に応じなかったそうです。
安倍首相をひきずりおろして、過ちをくりかえさないようにしなければ。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

守山の地域医療の充実

守山市民病院が守山いつき病院になって1年4か月です。今日は守山の地域医療をよくする会で、1年ぶり?でおしゃべり喫茶が行われるというので、参加しました。

守山いつき病院は、病棟の改装が行われて今年4月に病棟オープン。1階が人工透析の病室(65ベッド)2階と3階で一般病床、療養病床86床。病室は1割ぐらいの利用状況だそうです。
外来はいつき病院の努力により、医師が少しづつ確保され、内科4診(月から金)、整形外科(月水金)、眼科(月から金)、皮膚科(金曜)と小児科(火曜)は週1日の診療となっています。
内科の先生、整形外科の先生は評判がよく、患者の話を丁寧に聞いてくれると、おしゃべり喫茶で利用者から話が出ました。
外来棟は、建て替えがまだ5年ぐらい先になるということです。理由は、オリンピックのために工事費の高騰や入札不調などで建築業界の変化だということです。
おしゃべり喫茶では、病院側と患者の代表で地域の医療充実のために懇談する場ができるといいのではないかと意見が出されました。いつき病院には地域医療連携部がつくられて、医療や介護の相談にのるスタッフが配置されています。守山区内の開業医さんといつき病院が連携し、病院の医療機器を活用することができたらいいのではないかと、いう意見も出されました。
医療は予防が大事で、長野県は健康予防に力をいれているのを見習うべきだという意見もありました。
いつき病院は、守山市民病院がこれまではたしてきた守山区内での地域医療の拠点、災害時の医療で貢献できるようになってもらいたいと、私は思います。小児科の医師を確保して毎日診察できると人口増の守山区での要望は大きいと思います。名古屋市が地域の医療に責任をもつように、国が抜本的に医師・看護師の大幅増員に力をつくすべきだと思います。
今の安倍政権は、医療費を削る、ベッドを減らす、介護も削る、福祉をけずる政治では、みんなが幸せに暮らせません。戦争する国にして、武器を輸出し、原発を再稼働させて、それでみんな不幸になるばかりです。安倍首相には、1日も早く政界から出ていってもらいたい。みんなが声をあげましょう。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2014年7月 | トップページ | 2014年9月 »