昨日の財政福祉委員会、病院局関連の審議を傍聴しました。傍聴者は、守山区民5名、あとはスーツ姿の男性2名。
1時から3時近くまで、7名の議員が質疑。今回は、いろいろ質疑をして、各議員は、必要な資料を当局に要求する。そういう委員会。主には、守山市民病院の廃止をめぐって質疑がなされた。廃止のために、39億円の第3セクター推進債の発行する。陽子線がん治療施設が西部医療センターの中にできて、その運営についても質疑があった。
山口議員は、市民病院の役割として、セーフテーネットの役割を確認していた。西部医療センターの1泊8万円の高額個室の利用実績がゼロだという本会議での質問をさらに追及。そして陽子線がん治療施設が病院局の所管となって、市民病院として平成42年まで244億円の負債をかかえこむということを明らかにしていた。守山市民病院の問題は、緩和ケアの実績、1月に開かれた守山市民病院の廃止の提案説明会での住民の意見、12月に守山市民病院について運営委員会で出された意見について、資料を求めた。次回の委員会で守山のことをこの資料をもとに追及してもらいたい。
地元守山区の議員は3名中2名が質問。
こんば議員は、我々が拙速な廃止の提案だと言ってきたことを受けて、「守山市民病院の廃止提案までの期間が短すぎる」と当局に質問をされた。これに対して、当局は、いろいろと説明をしていたが、市民に説明会を開いたのは1月末。そして2月に廃止提案をするのは、拙速であるのは、事実です。
こんば議員は、民間譲渡された場合に、本市の災害医療活動拠点としての活動が民間でできるのかという質問に対して、当局は民間にお願いするのは無理。東部医療センターと西部医療センターが災害医療拠点病院となるからそこが、災害時に対応する。守山区の東部には他の病院と連携をしていく。という答弁でした。
しかし、2つの川に挟まれた守山区の地形からして、3連動地震が発生した時に、橋が落ちたら、守山区内は孤立する心配。小川議員の本会議質問では、庄内川と矢田川にかかる7つの橋は、大丈夫だと土木局長が答弁しましたが、天神橋は24年度に工事が完了、どこかの橋は28年度まで工事がすすめられるということが明らかになりました。橋が落ちなくても、橋を渡る道路が渋滞したり、通行止めになるのは、昨年の台風15号で実際に体験ずみです。災害発生時の医療活動拠点として守山市民病院を直営で存続させることは重要です。
もう一人、守山区の市議、松山議員は、医師不足について、市立病院の医師はどこの大学出身なのかと質問していましたが、出身大学はいろいろなので、どこの大学病院の医局からこられているのかについて、資料を当局が出すということになりました。
自民党の伊神議員の質疑では、守山市民病院の不良債務解消補助金39億円の内訳について、詳しく資料を次回に出すことになりました。
その質疑の中で、今年度末は21億円の債務、来年度は10億円出る予想。そして建物が新しいために建物を建てた企業債の償還が17億円。土地は5億8000万円で買い取り、売る時に9.8億円。土地の売却益が4億円。病院の建物は36億円の価値があるが、4億6000万円で売る。30億円の特別損失。ということが予算書から明らかになりました。
土地を国から安く買い取り、高く売る。建物は安く売ってしまう。こんなふうに、市民病院を売り払うなんて、それで、提供される医療は、内科中心の療養病院ですか。
病院局長は、赤字が廃止する理由ではないと言っています。医師の確保が困難である。困難であると、行政が見捨てたら、誰が市民の命を守れるのでしょうか。民間では、医師が十分確保できないでしょう。
廃止すべきか、再生の道にすすむのか、区民の声を聞いて、拙速に、この2月議会で結論を出さないでもらいたい。私は、再生の道へすすんでほしいが。
12日10時から財政福祉委員会に傍聴にいきませんか、インターネットでも視聴できます。
最近のコメント