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2009年10月27日 (火)

河村たかし市長の「減税」の問題点

 昨日は新政権のもとで初の臨時国会が開かれ、鳩山首相の所信表明演説が行われた。各紙のコメントはやや抽象的で、理念的あるが、今までの自公政権とは異なる国民の命と暮らしを守る、友愛政治。多くの国民の期待と不安がある政権だと思いました。後期高齢者医療制度の廃止や、労働者派遣法の抜本改正というこれまでの政策を転換していく決意は、弱さを感じました。外交の面では日米軍事同盟、米軍再編を強化するのか、基地をなくしていくのか、”見直し”というぐらい。いずれにしても、これから政策を実行していく際には、民主党は、マニフェストを全部公約だから実現するというのではなく、国民の利益にたって、国民の要求にもとづいて、国民生活を応援する政策を優先させて実行してらいたい。子ども手当の財源に扶養控除廃止とか国民に負担をもとめて行うのは間違い。大企業・金持ち優遇税制をただし、軍事費にメスをいれて、財源をつくるべきです。こうした共産党の政策論戦が国会でたたかわされるように注目したい。1026jyunnkanngata024

名古屋では、河村市長が誕生して半年がたちました。河村市政に対して共産党市議団は、市民生活を応援する立場で、建設的な野党として仕事をしてきました。中学生までの医療費無料化の来年度実施や、徳山ダム導水路事業の撤退など、良いことには協力し、後押ししてきました。ところがいま、河村市長のやり方に大きな問題がでてきました。市民税10%減税をめぐる問題。共産党市議団は、庶民生活応援の市民税減税は必要だという考えです。しかし市長は市民税10%減税の財源確保のために福祉予算まで大幅削減しようとしています。市長は「福祉にも無駄がないとはいえない。削減の対象からはずさない。福祉は地域委員会でやってもらう。役所は名古屋城造りをやる」といっています。市長は「減税」を名目にした予算削減、福祉カット、福祉は民間にまかせるという「構造改革」推進がねらいです。こんな減税ではたまりません。そして減税は一律10%減税のために、大企業や大金持ちにたっぷりの減税がされ、庶民にはちょっぴりの減税しかないのが明らかになってきました。2億円も減税される大企業もある、一方市民はどうか年収500万のサラリーマンは9500円、年収250万円の年金生活者は3400円、均等割りだけの人は300円、市民税非課税者は減税の恩恵はありません。市長は、10%減税で大金持ちや大企業を名古屋に呼び寄せようとしているのです。これでは庶民減税といえませんね。今、減税を目的にした福祉予算のカットをしないでという市長あての署名活動にとりくんでいます。市長に、減税を目的にした福祉の予算をけずるなという声をとどけていきましょう。(写真は環境と子育て支援に配慮した市営定住促進住宅、エコビレッジしだみのビオトープ前で撮影)

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2009年10月18日 (日)

平和のための戦争展・守山

「もう、戦争はやめませんか。」核兵器をなくし、戦争・軍隊のない世界のために1018sensouten

と題して、守山区町北町にある誓願寺で、戦争展・守山が開かれた。16日から20日まで開かれているが、今日は六柳庵やそさんの三味線と琴、民謡が開かれるというので、午後出かけた。寺の境内では多くの人たちが集まって、やそさんの話と三味線や民謡の音楽に聞きいっていた。あたたかく、ここちよい秋のひととき、平和であってこそ、音楽を楽しめると思った。”千鳥の曲”という筝曲の解説があったが、むかしいくさは河原で行われ、戦がはじまると、河の鳥たちがち、ち、ち、と鳴いて飛び立つのだそうで、平和をやぶる、戦のときの歌の紹介だった。戦争展は民家を借りて、守山での戦争当時のことが展示されていた。近くの少年が、いっしょうけんめい展示をみたり、本を読んでいた。火曜日まで展示が行われています。守山図書館の西。白山神社の東。名鉄自衛隊前で下車、徒歩7分ぐらい。1018seiganji 1018sensoutentennji 1018kodomo

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伝えたい伝統の祭 大森郷祭

1018goushiki 5年に1度大森学区と天子田学区、大森北学区で地域の伝統祭り「大森郷祭」が開かれた。副実行委員長の寺田さんのごあいさつでは、450年ほど前から大森地区に受け継がれた祭りで、鉄砲隊や、馬、棒の手などが地域を練り歩くお祭りで、大森小学校で出発式に公職者も参列させていただいた。1018gouuma 傘をかぶり、はかま姿の人達、みなさんわらじをはいて、3つの学区を練り歩くということでした。地域ではところどころで休憩所もつくられて、地域で伝統行事を守っていくために、多くのかたたちが今日の祭りまでいろんな相談をして準備をされてきた。小学生ぐらいの小さなこどもたちも参加していた。衣装などの保管も大変だろうなと思いました。馬は、長久手地域からかりてこられたとか、結構足の太い農耕馬のような馬でした。1018teppoukodomo

消防団や警察の方も出て交通整理をしながら、地域をまわる、一代行事でした。お天気が良くて盛大にひらかれました。役員のみなさんお疲れ様でした。

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2009年10月16日 (金)

あいち年金者一揆

昨日10月15日は、全国で年金者が声をあげた。後期高齢者医療制度はすぐに廃止を、消費税にたよらない最低補償年金制度をもとめて、全日本年金者組合の「年金者一揆2009」いっせい行動で、各地で宣伝集会が行われ、愛知県は、栄小公園で、集会に約400人が参加。政党に参加をよびかけたが、共産党と社民党の参加。共産党はせこゆきこさんと名古屋市議団が5名で参加した。地域ごとに要求をたんざくに書いたり、はりぼてをつくったり、横断幕をかかげて、地域ごとに年金者のみなさんが元気よく訴えていた。中には、むしろばたに”絶対やめてちょーだや河村さん、福祉や市民サービス切り捨て 市民税10%減税で庶民には負担増になっちゃうがね”と書かれていた。後期高齢者医療制度も、民主党はすぐにやらないので、来年は保険料があがってしまう。すぐに廃止してほしいと訴えていた。大きな運動を作っていきたいと思う。Musirobata

民主党政権は、今、概算要求作業でマニフェストの子ども手当と高速道路無料化にむけて、その財源づくりで、来年度予算のみなおし、カット作業をしている。地域への影響が心配される。今なにをすべきか、やっぱり雇用対策が先決ではないか?中村区役所には100人を超える職と住まいをなくした人たちが相談に来ている。企業は再び派遣社員の雇用をふやそうとしている。使い捨て自由のこうした人たちを、またエコカーやエコ家電生産のために使うのか!正社員をふやすべきではないか?市政においても、市民生活を応援する施策が必要。子どもの医療費無料化の実施、国保料に引き下げ、若い人たちが働けるように保育所の整備など、環境整備が必要。財源は、今の予算をカットするのではなく、本丸御殿をはじめ不要不急の事業を中止・みなおしして、財源をつくるべき。市民税10%減税を名目にした福祉予算のカットは、本末転倒ではないか。1015burogu

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2009年10月15日 (木)

市の正規職員を減らしている

9月市議会は、昨日本会議を行い、昨年度の決算認定の審議を行い、閉会した。決算認定というのは、昨年度、税金がどのように使われたのか、決算資料をもとに、議員がいろいろ質疑をしてきた。共産党市議団は、2008年度決算については、国保料の値上げなどで市民負担を増やしてきたこと、苗代保育園などの公立保育園の民営化をすすめてきたこと、名古屋城本丸御殿の復元をすすめるなど大型プロジェクトを推進してきたことの理由で、反対しました。

私は、総務環境委員会に属しているので、総務局と環境局の昨年度の決算について、質疑をしました。総務局のところでは、行財政改革ということで職員を計画的に削減する計画について、とりあげた。毎年300人近く職員を減らし、嘱託化、委託化などがすすめられている。職員削減の一方で、欠員や病休者が増えている状況を資料をとって明らかにしてきた。病院局では、医師・看護師不足で実際に必要な職員を確保できない問題や、交通局では、若年嘱託職員ということで、3年間の見習い期間を経て、正規職員に登用される制度もあり、全体では欠員が372人、市全体は欠員数が618人。超過勤務時間も平均で増え、精神疾患をかかえた休職者が159人に増えた。こうして正規職員の削減が、労働環境を悪化させていると、問題にした。また、金城ふとうでの「ものづくり文化交流拠点」の計画作りが行われ、税金投入による企業の博物館(JRの新幹線博物館)を誘致するというやり方を問題にしました。中部空港の2本目滑走路のための同盟会の負担金が200万、空港利用の促進費が平成18年は約1000万でしたが、19年は2倍の2000万の支出になった一方で、空港利用は、旅客数や貨物ののびもない状況が明らかになりました。空港利用の促進の効果がないし、2本目滑走路の将来的な需要は認められないと意見を表明しました。

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2009年10月10日 (土)

産廃焼却場の試運転中のダイオキシン測定結果

昨日、春日井市松河戸の産廃焼却場の建設をめぐって、守山・北区・春日井の住民267名が、有害な化学物質で健康被害が発生するおそれがあるとして、操業差し止めをもとめる裁判の判決が名古屋地裁で行われた。裁判の結果は、請求は棄却された。現状では、健康被害が発生する可能性は認められないということだった。試運転中に鉄錆や消石灰をまき散らす事故が発生し、愛知県が悪臭や騒音などの基準値をクリアできないため、改善命令が2度も出されてきた焼却場について、判決文では、住民が不安をだくだけの理由はあるということも指摘された。判決文のコピーを見せていただいたが、100ページ近くあって、その内容を簡潔しまとめた文書も、よーく読んでもすぐには理解しがたいものでした。結局、試運転では、健康被害を認めるところまでいかないということのようである。私も裁判に参加しているが、高裁に控訴して、粘り強く闘っていこうということを会のみなさんで話をされ、結果を愛知県に報告し、現在は試運転中のデータが公開されていない中で、データ公開を再度要請したという。

私は、ちょうどこの日の午前に市議会総務環境委員会で、松河戸の産廃焼却場が守山区の北の地域の大気汚染にどのような影響をおよぼしているのか、産廃焼却場の南東に位置する守山区川北町の川北ポンプ場で測定されたデータと守山保健所のデータとの比較を質問した。大気汚染の測定は年に4回行われているが、産廃の試運転中の測定では、ダイオキシンの濃度が平成19年の11月と平成20年の3月と10月の測定でいずれも守山保健所より川北ポンプ所のほうが高いという結果になった。このデータについて、試運転によってダイオキシンの数値が高くなったといえるかどうか、環境局に質問したが、それは断定はできない。そして環境基準値は合格していたという答弁だった。つまり、産廃焼却場の試運転によって、守山区の川北町にダイオキシンが量的には基準内であるが、影響した可能性はあるということ。こうしたデータは、今後の裁判に使えないだろうかと思うが、どうか。私は、名古屋市は、産廃の許可権はないが、これだけ、事故をくりかえし、改善勧告が2回も出るような施設、そして住民が不安に思っている施設をどう評価して対応してきたのかとただした。そうすると、住民の健康をまもり、環境を保全する立場から、愛知県に対して、厳正なる対応をするように要請してきたという主旨の答弁であった。

河村市長には、こんな施設は許可をするなと知事に要望していただきたい。

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