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2008年2月29日 (金)

守山スポーツセンターはPFI方式では問題がいっぱい

08226honkaigi 26日本会議で今回提案されている守山スポーツセンターをPFI方式で日立製作所を代表とする特別目的会社に設計から建設、運営、維持管理までを72億円で平成43年まで契約を締結する案件について、私はさまざな点から質問しました。質問と返答の主な部分は以下のとおり。スポーツセンターは各行政区に設置されており、守山区で今回スポーツセンターを設置するのは、スポーツの場が広がり、市民の要望を聞いてつくられるのに期待していました。しかし、守山スポーツセンターはPFIというP=プライベート(民間)、F=ファイナンス(資金)、I=イニシアテイブ(主導)民間のノウハウをいかして、経費を削減して行うというわけですが、

今回の契約が2社の応募から、1者が辞退して、事実上の随意契約のような状態で入札率も99.7%と入札の公平性にかけること、建物の安全性について、直接に建てた場合と比べて建設費が7億円も安くて、建物の安全性のチェックが甘くなるのではないかと問題をただしました。運営面も、PFI方式のほうが、3億円も多くかかっているけれども、今回運営をおこなう、株式会社日本水泳振興会は選定委員会の評価では、「体育施設の管理の実績も少なく、地元との連携をはかっていくのは容易ではない」と書かれており、住民の要望や意見がとりいれて、運営されていくのかどうか、質問をしました。 これに対して、教育長は、入札については「政府調達協定」が適用されるからという返答で公平なものだということでした。広く公募したから1社でもいいというのは、納得のいくものではない。08226zisekide

建築の安全性について、回答では設計・施工の各段階で事業者から報告書等を提出させたり、工事内容の現地確認も行って安全性を確保するという返答でした。7億円も建設経費が削減されて、安全性が本当に担保されるのか?PFI方式による仙台市のプールでは天井落下事故が起きているので、ぜひ仙台市の事故の検証を行わないと、PFIで守山のスポーツセンターを建設させるのには賛成できない。

運営について、利用者の意見を聞いていくという返答はあったが、設置する前に意見を聞く場を設けてもらいたいと思っている。PFI方式だからといって、市から要求した内容にもとづき、民間から自由に提案してもらったものだから、意見を聞く必要はないとか、従来と同じスポーツセンターなのだといわれても、市民がこれから長く利用するスポーツセンターだから説明会を開くべきではないか?車の出入り、市バスの路線を緑ヶ丘住宅から小幡緑地駅まで伸ばしてほしいと要望している問題、竜泉寺の横断歩道で死亡事故が過去に発生して、この問題を解決してほしいということも地元では要望されている。こうしたことを解決して、利用しやすいスポーツセンターにしていきたい。

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2008年2月23日 (土)

2月定例議会の準備

20日から市議会では2月定例会が開会されました。本会議では初めに名フイルのミニコンサートがあり、生のオーケストラの美しい音色にうっとりしました。松原市長より議案提案がありました。貧困や格差ということばはひとこともなく、市民のくらしとはかけはなれて、元気な都市名古屋の政策をどんどん提案する印象でした。私は、26日の本会議で予算に関係のない議案について質問することになっており、今準備をしています。準工業地域において大型店の出店を規制する条例と守山スポーツセンターのPFI方式により設置運営する契約締結の議案について質問を予定しています。質問の時間は10時すぎとなっています。そして質問が終われば、次の日から都市消防委員会の質疑がまちかまえています。議会は3月20日までが会期です。

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輸入食品の検査は?

P2180003 18日、せこゆきこさんや八田ひろこさん、さいとう愛子さんらとともに名古屋港にある名古屋検疫所の視察に参加しました。中国産ギョーザ事件で輸入食品の検査体制の強化が求められている中、名古屋港に輸入されている食品はいったいどんな検査をしているのか?残留農薬は神戸と横浜でしか検査していないということなので、名古屋港にコンテナで入ったものは、抜き取って必要なものは神戸や横浜に送られているというわけです。名古屋検疫所の検査室では課長さん含め4人の検査職員で微生物検査と食品添加物の検査を行っていました。名古屋港では、中国産の輸入としては食器や農産加工品が多くなっているということでした。検査室の冷凍庫には、検査をする前の冷凍の中国産アジフライがありました。微生物の検査がきっと行われるのでしょう。食品衛生監視員は昨年1名ふえただけということでした。輸入食品の検査の流れについて詳しいパワーポイントでの説明がなされました。短い時間でしたので、機会をつくって、今度は実際の食品をぬきとる現場を見たいと思いました。P2180007

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2008年2月13日 (水)

守山スポーツセンターがPFI方式で・・

ガイドウエイ小幡緑地駅前の土地に守山スポーツセンターがつくられることになっています。PFI方式といって、プライベート(P:民間)ファイナンス(F:資金)イニシアテイブ(I:主導)の略語ですが、民間の資金と運営、管理能力を生かしてサービス向上、市の財政負担をへらすという目的の手法で、すすめることが昨年議会で決まり、今回2月議会で民間業者の公募から選定された日立製作所グループとの事業契約が提案されることになっています。72億円。契約がされると、設計が行われ、2010年12月に開館というスケジュール。そして20年間の事業契約となる。

ほとんどの行政区にスポーツセンターがあります。守山は志段味スポーツランドや守山市民プールがありますが、スポーツセンターという名称の施設はありません。志段味の区画整理事業がすすみ、人口が増えてくるに従い、ガイドウエイ駅のところに新たにつくるのは市民のスポーツ参加の場を増やす点でおおいに歓迎されることでしょう。しかし、PFI方式については、名古屋市の責任が建築面や運営上の安全管理面で十分はたせるのか、疑問です。共産党はこれまでPFI方式には反対してきました。そもそもなぜ建築費が2割削減できるのか?手抜き工事にならないか、PFIだと建築費はなぜ2割安いのか・・・人件費も1割削減。

仙台市の室内プールでは、地震が発生した時にプールのつり天井が落下し、負傷者が出る事故が起きました。建築時のチェックに問題があったとされています。福岡のタラソ福岡という運動施設では、利用者数が伸び悩み経営破たんとなった事例があります。2月8日に共産党市議団の行った市政懇談会では、参加者から「市民への説明会が開かれていない」「竜泉寺の交差点の横断歩道で死亡事故が起きてきたが、交差点の安全対策もこのスポーツセンター設置と合わせてすすめてもらいたい」などの意見が出されました。市民の意見が反映し、安全面の確保などスポーツセンターについてとりくんでいかなくてはと思っています。小幡や大森、森孝地域からバスでスポーツセンターにこれるようなバス路線の見直しも必要です。1s_2

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2008年2月11日 (月)

少ない年金に怒りが・・・

私の事務所に高齢の女性から年金のことで電話がありました。新聞に公務員の共済年金制度の記事があり、退職一時金を返還できるしくみが不公平だという主旨で怒っておられました。年金者組合や社会保険労務士さんにそのことを確かめると間違いない、しくみでした。電話をかけられたMさんは、ご自分は会社につとめて退職した時に退職一時金をもらってしまい、その後、国民年金の保険料をかけて、今は国民年金だけで妹さんとくらしていらっしゃるということでした。

最低保障年金の制度この方には、厚生年金でも同様な制度をつくるようにしていくことや、そもそも低い国民年金を充実させるために共産党は最低保障年金制度を提案し、低年金や無年金の人たちを救い、保険料をかけた分が上乗せされるような制度を提案していることをお話しました。今、若者たちは将来年金がもらえるか不安があるし、非正規で働く人が若者では2人に1人といわれる中で、年金保険料を払えない人も増えています。働く人たちの労働環境を改善し、少子化対策を行って、年金保険料を担える人をふやしていくことも必要です。そして来年には年金の国庫負担を1/2に引き上げるために、自民・公明・民主党は消費税を上げようと考えていることを知ってもらわねばと思っています。

年金財源は大企業減税をやめること、4兆円の財源これに対して、日本共産党は、年金の財源は、消費税増税ではなく、いま大企業が10年前と比べて2倍の利益をあがている。30兆円も利益をあげている。大企業の税金をもとにもどして財源をつくること、道路特定財源も一般財源化してくらしや福祉、教育に使えるようにすること、そして5兆円の軍事費をけずる。イージス艦は6隻目を購入するというのですが、1隻1400億円だそうです。

安心して暮らせる年金制度をつくる、消えた年金の解決は国の責任でおこなうこと、これが共産党の政策。こうした政策を実現するために、国会議員をふやしてください。.

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2008年2月 6日 (水)

中国製冷凍食品の検査は??

P2050020_2 名古屋市は、あいつぐ食品偽装事件を受けて2月1日から食品の安全安心情報受付電話「みんなで守ろうよい食ダイヤル」(961-4149)を市役所に設置。おりしも、冷凍ギョーザの農薬中毒事件が起きて、電話が殺到。2月3日までに183件の相談が殺到。ギョーザなど冷凍食品を食べて下痢・腹痛などをおこされた方で、食品が残っているものは、名古屋市衛生研究所で農薬検査が実施されています。共産党市議団として、私とかとう市議、梅原市議の3名で衛生研究所(瑞穂区萩山町)に5日に訪問し、検査の状況を聞いてきました。

3時間以内に検査検査の方から「健康被害のあったとされる食品はすべて持ち込まれ、3時間以内に結果を出すようにしている。独自の検査法で高性能の分析機器2台を駆使して、メタミドホスなどの有機リン系とカーバメート系農薬67種(あとでジクロルボスが含まれている事を確認)について高濃度の汚染(0.1ppm以上)がないかを調べてきた。これまでの検査ではいずれも検出していない。加工食品はいろいろな成分や添加物が含まれ検査は難しく、国は検査方法を定めていない。これから加工食品の検査を検討していきたい。」と説明がありました。P2050014

検査機器の充実と職員増が不可欠

市民の不安を解消するには、今後加工食品なども含めて輸入食品は農薬検査をもっとやることが必要。しかし、今の体制では検査員が不足し、農薬だけ専門にやれず、食品添加物や動物用医薬品などいろんな検査をかけもちで行っているのが実態です。加工食品の検査方法を充実していくためにも人員と分析機器などを増やしていくことが求められます。熱心に検査の方法を説明された検査員の方はベテランの研究者でしたが、技術を引き継ぐためにも人員補強を要望されました。20日から始まる2月議会で市民の食の安全とくらしを守るためにがんばっていきたいと思います。

学校給食や保育園、児童施設の食材についても当局に回収しなければならない食品が使われていないか聞き取りを行いました。回収対象となる食品は公立保育園、小中学校では使用されていないことを確認しました。保育園では、なるべく地元の小売店から食材を購入し、学校でもなるべく国産を使用するが量が多いので外国産も使っているという回答がありました。

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2008年2月 1日 (金)

どうしたら安全な食品を手に入れられるのか・・・

また、コープ商品で事件が起きてしまいました。中国産冷凍ギョーザを食べて嘔吐めまいなど健康被害にあわれたかた事件。日生協の販売商品も含まれていました。生協商品を信頼して購入されていた方には、本当に元生協職員としては、申し訳ないと思っています。生協で苦情が寄せられた時に、残留農薬まで検査をしていなかったということでした。今日、自宅に届いた生協商品の中に、東海コープ、めいきん生協の事件についてのおわびのチラシが入っていました。東海コープでは、輸入食品の取り扱い基準を決めて、職員が現地工場を視察し、実際の管理状況をたしかめていることや、商品安全検査センターで共同購入で扱っている中国関連商品は原材料を確かめて、今回問題となった有機リン系農薬を含む残留農薬検査や食品添加物、重金属・動物用医薬品検査、遺伝子組み換えなどの検査を行っていることが説明されていました。昨年はミートホープの偽装事件に日生協のコープ商品が関わって、また、おきてしまいました。生協としても、どうしたら、安全な食品を届ける事ができるのか、さらなる仕組みの見直しが求められると思います。

そもそも、今、食糧自給率が4割に下がり、私たちは外国の食糧にたよらざるおえない状況の中で、安い輸入食品を買わないと食べていけない状況があります。日本の農業を守り、食糧を確保していく政治の転換と、現状の輸入食品の検査の強化を行わないとますますいのちが守れない。国産が安全だから買いたいと思っても、安い輸入食品を買わざるをえない状況があるのではないでしょうか。輸入食品の検査は1割です。その1割でも、検査結果がでてから輸入されるのではないのです。加工食品はほとんど残留農薬検査はされていない問題も明らかになってきました。一方輸入冷凍食品は取り扱いが増えている。検査体制を強化して、国民の食の不安を解消していく必要があります。

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