50のベッドがつぶされる計画!
名古屋市議会は新年度予算が提案され議会で審議が始まっています。市営住宅の家賃の値上げ、高校や幼稚園の授業料の値上げ、生活保護世帯の入浴券の廃止や住民税の値上げなど、市民に負担が増える内容となっています。その一方で、巨大ビルの建築の補助、名古屋城本丸御殿の復元(150億)、トヨタの博物館は200億、水を一滴も使う予定のない徳山ダムから水をひくための導水管には県と市で900億、こうした公共事業にこれからお金を使おうとしています。4大プロジェクトは、本丸御殿復元、東山動植物園の再生、クオリテイライフ21城北(城北病院建設)の苦しまないがん治療、トヨタの産業博物館構想です。大きな事業について、市民にとって必要な事業かどうか、今すぐ必要かどうか、また大型の公共事業が必要かどうか、検討すべき。共産党の見解は、本丸御殿は、市民合意が得られるまで、凍結、博物館は緊急性がないので中止。苦しまないがん治療の粒子線治療施設計画(75~100億)は、健康保険のきかない粒子線治療をあえて公立病院で行うのは妥当ではないと抜本的に見直すべきという立場です。徳山ダムの導水管事業の中止。不要・不急の事業を見直し、税金をくらしや福祉・教育優先に切り替えるべきと、現在、共産党市議団は議会質問しています。
守山市民病院の縮小計画に関しては、新年度で50のベッドをつぶして、15の緩和ケア病棟をつくる設計計画に800万の予算が提案され、再来年に緩和ケア病棟を開棟する計画が病院管理課から出されています。病院の縮小は守山区民は誰ものぞんでいないのに、区民の声を無視して、あくまでも縮小する当局の立場を変えるには、はっきりと議会で病院縮小を見直せと発言する、共産党の議員が必要です。守山の他党の議員さんは、区民の声に押されて、縮小計画に反対する態度に変わってきましたが、党としては、縮小に賛成しています。今年度の予算に、守山区の議員はどんな立場をとるのでしょうか。3月15日に財政福祉委員会が開かれ、市民病院を災害時に対応できる病院として充実してほしいという請願の最後の審議がされるかどうかという段階です。現職の守山区の議員さんには、請願の採択にむけて力をつくしていただきたい。
市民病院の充実のために、ベッド数がへらされ、お産や入院手術ができなくては、本当に区民のいのちと健康が守れない。地域で病院の縮小の話をしていた時、乳がんの手術をされた女性は、緩和ケアに関心をもっている、緩和ケア病棟は歓迎しているとお話されました。緩和ケアというのは、末期がん患者が最後まで人間の尊厳を保ちながら、意義ある人生を送ることができるように、患者とその家族を身体的・精神的などさまざまな側面から支援する施設であると計画には説明されています。15床の個室と家族控え室、ファミリーキッチン、面談室をつくるというわけです。現在のベッド数をへらさずに、こうした病棟を増設するなら、区民は歓迎します。しかし、現在の総合病院の機能が縮小されて、その引き換えの緩和ケアは納得できません。
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